ISO 9001:2015 vs 2026 力量管理 比較表

ISO 9001:2015 vs 2026 — 力量管理はここが変わる

改訂で強化される8つのポイントと、今から準備すべきことを1枚で整理
2026年秋 改訂予定 | 所要時間 5分

ISO 9001:2026改訂のポイント:力量管理に関する要求が「記録があること」から「記録が運用に活かされていること」へと進化します。本資料では、現行の2015年版と2026年改訂版の主要な違いを比較し、御社に必要な準備事項を整理します。

改訂の全体像
8
力量管理の主要変更点
3
影響度「大」の変更
6ヶ月
推奨準備期間
改訂までの準備スケジュール
今(2026春)
現状把握・ギャップ分析
2026 夏
運用設計・ツール導入
2026 秋
改訂版 発行
2027〜
移行審査対応

新旧比較表 — 力量管理の8つの変更点
各項目について、2015年版の要求と2026年改訂で追加・強化される要求を比較しています。
比較項目
ISO 9001:2015(現行)
ISO 9001:2026(改訂)
影響度

記録・文書化
力量の証拠条項 7.2 d)
「適切な文書化した情報を保持する」
→ 記録があればOK
記録の即時提示性一元管理が求められる。分散管理(複数Excel等)は不適合リスク

スキルマップの更新頻度条項 7.2 / 7.1.6
更新頻度の明確な要求なし
→ 年1回の監査前更新でも可
日常的な更新の運用実態が問われる。「審査前だけ更新」は形骸化と判断される可能性

教育・訓練の有効性
教育訓練の評価条項 7.2 c)
「教育訓練の有効性を評価する」
→ 実施記録があれば概ね可
「研修をやりました」では不十分。行動変容・業務改善の証跡まで求められる

OJTの記録条項 7.2
OJTの記録方法に具体的な要求なし
→ 実態は「先輩の背中を見て覚える」
OJTも計画・実施・評価の記録が期待される。指導者の力量も対象に

組織の知識(ナレッジ管理)
知識の維持・共有条項 7.1.6
「必要な知識を明確にし、維持する」
→ 暗黙知のまま放置されがち
知識の循環(獲得→蓄積→共有→活用→更新)の仕組みが要求される

技能伝承条項 7.1.6 / 7.2
ベテランの退職リスクへの対応は推奨レベル
重要技能の属人化リスク評価と計画的な伝承が求められる方向

配置・運用
力量に基づく配置条項 7.2 a) b)
「必要な力量を持つ人を配置する」
→ 判断基準が曖昧でも許容
配置の判断根拠の文書化が強化。品質影響度の高い工程は特に重点

資格・認定の管理条項 7.2
資格の有効性管理は組織に委ねられる
期限管理の自動化と、期限切れ時の業務制限ルールの整備が推奨

自社の準備状況チェック
影響度「大」の3項目について、御社の現状を確認してください。
  • 力量の証拠(スキルマップ・教育記録・資格台帳)は一元管理されていますか?監査官に求められて数分以内に提示できますか?
  • スキルマップは監査前だけでなく、日常的に更新される仕組みがありますか?最終更新日はいつですか?
  • 教育訓練の効果を「実施した/していない」ではなく、「業務にどう活かされたか」まで記録していますか?
  • ベテラン社員の退職・異動で失われる技能を特定し、伝承計画を立てていますか?
  • 品質影響度の高い工程に、十分な力量を持つ人員が配置されている根拠を示せますか?
1つでも「いいえ」がある場合、改訂までに対応が必要です。特に上位3項目(影響度「大」)は、審査での指摘リスクが高い領域です。

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